環境経済学@近大(坂田研究室)

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2010年9月 7日(火)

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捕鯨反対運動について

環境経済学2010年後期の試験に、選択問題の一つとして「捕鯨反対運動について動物の権利概念に言及しながら述べよ」という問題を出した。
今話題になっている日本の調査捕鯨と反対団体であるシー・シェパードの関係がメイントピックになるが、その背後には、動物の権利をどう考えるのかという問題が横たわっている。

すなわち、捕鯨反対運動についていえば、「鯨に生きる権利」があるかどうかという問題がまずあり、それが認定されれば、シー・シェパードは鯨の代理人として権利を行使できるのかという議論が生まれてくる。
仮に代理人として行動することが認められれば、裁判に持ち込むこともできるし、鯨の代わりに鯨を守ることを「自衛」すなわち、正当防衛と主張することもできる。

ここまで議論してようやく、シー・シェパードの行動が「やり過ぎ」だったのかどうかという議論をすることができる。
正当防衛というのは、場合によっては武器を手にして相手を殺しても罪に問われないという強い権利である。
そのことに言及せずに、彼らの行動をとやかく言うのは、状況をまったく理解していない。
彼らの視点からいえば、この行動は正当防衛であるから、環境テロリストと呼ばれる筋合いはない。
攻撃される日本の捕鯨船側は、鯨の権利や代理権などは認めていないわけで、彼らはやはり環境テロリストだ。
この点をしっかり検討して、各自の考えを述べて欲しかったというのが、この問題の意図だった。

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