データ
書名:ごみの環境経済学
著者:坂田裕輔
出版社:晃洋書房
出版年月:2005年4月
価格:1990円(税込み1995円)
入手方法:書店で注文するか、坂田まで申し込む
1.概要
持続可能な社会形成の実現に必要なのは、各主体の役割が重要である。特に行
政は、住民や企業のインセンティブを意識した政策を導入することが求められ
る。本書は具体的な分析手法をごみ問題の分析を例に取り、問題解決型の手法
で経済学の活用方法を解説した。
2.目次
- 環境問題と環境研究
- ごみ問題とごみ処理の現状
- 環境問題と将来像
- 経済学的基礎
- ごみ問題と市場
- 市場の失敗
- 企業の汚染削減
- 環境規制の様々な手法
- 公共財を巡る問題
- ごみ減量問題と経済学
- 環境評価の理論的背景
- 環境評価手法
コラム一覧
- 総合研究の例:屋久島ゼロエミッションプロジェクト
- 離島のごみ問題
- ごみの持ち去り
- ごみゼロ宣言
- LOHAS
- 事例:公共財(ごみステーション)
- フェアトレード
- 家電リサイクル法
- 使い捨て容器製造メーカーのジレンマ
- 家庭のごみを減らす方法
- 事例:仮想評価法
- 事例:コンジョイント法
3.対象
大学ではじめて環境問題や経済学にふれる学生。または、環境問題を客観的に
捉える手法に関心のある社会人。
大学での勉強に興味がある高校生にも適切。
ごみ問題や環境問題の今日的なトピックに興味がある方は事例やコラムを中心
に読むと良い。
大学院生や経済学を専門的に勉強した事がある人には易しすぎる。ざっと読ん
でこの分野の大まかな地図を作るには良い。
4.作者コメント
初めての本がようやくできました。思っていたよりも、説明に手間取りページ
数も必要となってしまいました。本当はもう少し専門的な内容も織り込みなが
ら書いていくつもりだったのですが、紙幅の都合やレベルの一貫性という関係
上、このような内容となりました。この点については、むしろ妙に難しい章が
混じる事もなく良かったと考えています。
本書は、出来るだけ読むだけで理解できるように説明しています。また、議論
があるところは結論を出すのではなく、問題点をオープンにしたままにしたつ
もりです。本書で答えのない問題は、研究書や論文を読むなり、自分で考える
なりする必要があります。そういう発展的に考えるための基礎的事項を詰め込
んだのが本書であるとも言えます。
本書で書き残した事、不十分な点については、サポート用のWebサイト
(
本サイト)を設置したので、そちらで補足していく予定
です。また、質問やコメント等もそちらで受け付けます。
次作の構想も早速スタートさせておりまして、そちらはより専門的な内容を含
んだ研究書となる予定です。
(といってもまだ一ページも書いてませんし、出版社も決まっておりませんが。)
5.正誤表
修正点がありますので、
正誤表を参照してください。
最終更新日:: 2005年10月 4日(火) 16:29 JST|表示回数: 16,685 